少数派としての存在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:42 UTC 版)
小学校および中学校では、ブラスは学校で唯一の外国人だった。ロシア人の顔立ちは、日本人と比べて「高い鼻、彫の深さ、小顔」が特徴的とされ、多くの日本人からは「端正」「うらやましい」と扱われる。しかし、ブラスにとってはその容貌が劣等感の元だったという。 ブラスは何をするにも目立ってしまうことが嫌で、なるべく目立たないように過ごした。運動会では得意な徒競走でも1位になることは避け、音楽会では最も人数が多いリコーダーを率先して志願した。 ゲイであることを周囲に明かすことも当然なかった。「どんな女の子がタイプ?」などといったブラスが異性愛者であることを前提とした質問をされる場面に備えて、あらかじめ回答を準備しておいたという。 友人と街を歩くと、「お前が関西弁ペラペラで喋ってると、なんか(周囲からの)視線を感じるな」と言われることもあった。 子供ながらに、「自身のアイデンティティは”少数派”を寄せ集めたようなものだ」と感じていた。
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