小桜_(砲艇)とは? わかりやすく解説

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小桜 (砲艇)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 17:26 UTC 版)

1935年、松花江を行く「小桜」[1]
基本情報
建造所 播磨造船所ハルピン工場[1]
運用者  大日本帝国海軍
艦歴
起工 1935年4月30日
進水 1935年7月25日[1]
竣工 1935年8月25日[1]
その後 不明[1]
要目
排水量 30トン(清水)[2]
または33.113トン[3]
水線長 25m[2]
垂線間長 24m[2]
水線幅 3.65m[2]
深さ 1.6m[2]
吃水 0.6m[2]
主機 池貝石油ディーゼル2基[1]
出力 120hp[1] または240hp[2]
速力 13.2ノット[1] または13.7ノット[2]
燃料 3.3トン[2]
航続距離 750カイリ / 10ノット[2]
乗員 准士官以上2名、下士官兵13名、計15名[2]
兵装 毘式7.7mm機銃3挺[4]
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小桜(こざくら[5])は、日本海軍の砲艇。正式には雑役船中の交通船に分類された。同型艇「白梅」。

概要

1932年(昭和7年)に誕生した満州国は海軍を設立し、松花江黒龍江の警備用に播磨造船所に4隻の砲艇を注文、播磨造船所はハルピンドックを持った工場を開設して、日本で建造した船を現地で組み立てた[1]。一方日本海軍は1933年(昭和8年)になり駐満海軍部新京に、臨時海軍防備隊をハルピンに発足させ、満州国海軍の指導と同方面の警備を行った。そのため日本海軍も播磨造船所に砲艇を2隻注文、建造された[1]。播磨造船所の建造番号は217と218で、両船とも1935年(昭和10年)8月25日にハルピンで竣工した。

船種、船名、所属は同年11月26日に船種:交通船(三十瓲)、船名:「小桜」「白梅」、所属:呉海軍港務部(臨時附属)、共用先:臨時海軍防備隊と定められた[6]

竣工後の2隻は同方面の警備に従事していたようである[1]1938年(昭和13年)になり日本海軍は同方面から撤退し、臨時海軍防備隊も廃止となった。その後の2隻の動静は不明であるが、「白梅」は大戦中に廃船、「小桜」は終戦時にまだ在籍していたと言われる[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l #写真日本の軍艦第14巻182頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k #軍艦基本計画資料Sheet21。
  3. ^ #軍艦基本計画資料Sheet54。
  4. ^ Ref:#C05034350900「第3814号 10.9.13 定数外消耗兵器供給の件 臨時海軍防備隊」第2画像。
  5. ^ 本船の船名を定めた昭和10年11月26日付 海軍大臣官房 官房第2749号ノ9では「読み」は記されていない。
  6. ^ 昭和10年11月26日付 海軍大臣官房 官房第2749号ノ9。同通知は「昭和10年11月26日付 海軍公報 (部内限) 第2206号」に収録されている。

関連項目

参考文献

  • 福田啓二 編『軍艦基本計画資料』今日の話題社、1989年。ISBN 4-87565-207-0 
  • 雑誌「丸」編集部 編『写真 日本の軍艦 第14巻 小艦艇II』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0464-4 
  • 播磨造船所50年史編纂室 編『播磨造船所50年史』播磨造船所、1960年。 

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