小型核動力プラント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 03:15 UTC 版)
「非大気依存推進」の記事における「小型核動力プラント」の解説
上述の諸方式とは異質ながら、AIPとして技術的な検討がなされているのが、小型核動力プラントである。これは本質的にはモジュール化された小型の原子炉である。ただし原子炉としては小型でも、動力プラント、それもあくまでも補助動力としてみるとかなり大型である。 小型核動力プラントは、原子力推進と通常動力の2本立てで潜水艦を建造していたソ連において、通常動力潜水艦の能力向上策として考案され、1960年代に開発がスタートし、1971年に沸騰水型原子炉と発電機で構成されるVAU-6プラントが完成した。1985年、651型巡航ミサイル潜水艦B-68を改造してVAU-6が搭載され、翌1986年から1990年まで海上テストが行なわれた。 西側では、フランスにおいて冷却系に自然循環方式を用いる小型原子炉が提案されており、航行中のメンテナンスはほぼ不要で、1~3MWの出力を得られるものが検討されている。だが、提案のみで実際には製造されておらず、上述のソ連潜水艦B-68が、唯一の小型核動力プラント方式AIP搭載潜水艦である。
※この「小型核動力プラント」の解説は、「非大気依存推進」の解説の一部です。
「小型核動力プラント」を含む「非大気依存推進」の記事については、「非大気依存推進」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から小型核動力プラントを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から小型核動力プラントを検索
- 小型核動力プラントのページへのリンク