富山新港造成と周辺の交通事情
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 22:11 UTC 版)
「富山県営渡船」の記事における「富山新港造成と周辺の交通事情」の解説
伏木富山港を形成する港域の1つである富山新港の所在地には、かつて放生津潟と呼ばれる潟湖が広がっていた。この放生津潟の砂州上には富山県道1号魚津氷見線(主要地方道)や富山地方鉄道射水線が通り、堀岡(旧射水郡堀岡村)等の東側地区にとっては新湊市中心部に接続する重要な経路となっていたのであるが、富山新港を造成するには大型浚渫船を放生津潟に入れねばならず、そのためにはこの道路や鉄道を撤去して港口を切断し、外海と潟湖を接続する必要があった。これによって周辺住民は代替手段として地下道や橋梁の建設を求めたが、富山新港の造成事業に要する事業費が70億円であるのに対して、地下道の建設には80億円、橋梁の建設には200億円を要すると試算されており、国や県は迂回道路の建設や渡船の運航を現実的対応策として提示したので、地元住民の激しい反対運動を招くことになった。
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