家畜の胎盤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 08:52 UTC 版)
ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマなどの家畜の胎盤が使用され、日本では豚と馬の胎盤が主に使われる。食用の豚の胎盤は流通が安定しているが、食用の頭数が少ない羊や馬の胎盤は流通が安定せず高額である。日本ではかつて牛の胎盤も使われていたが、牛海綿状脳症 (BSE) が確認されたことから安全性が疑問視され、その後は牛以外の家畜の胎盤を使用している。羊も牛と同じ反芻動物であることよりBSEのリスクが懸念されている。豚については国産SPF豚だけを原料に用いた製品も販売されている。胎盤の原料となる家畜は、ウマの方がいい、ブタの方がいい、などと宣伝されていることがあるが、根拠は示されていない。 冷凍乾燥された豚胎盤と熱乾燥された豚胎盤を比較した調査では、冷凍乾燥の豚胎盤から主要な性ホルモンのエストラジオールやプロゲステロンとテストステロン(男性ホルモン)を検出し、抗生物質の残留はなく、熱乾燥よりも栄養に優れているとされた。殺菌・加熱処理をされていない家畜プラセンタ成分が、加熱処理済みの製品より有効性に勝るとして販売されことがあるが、日本健康・栄養食品協会(JHFA)が定めた「プラセンタエキス」および「プラセンタエキス純末」の基準を満たさず、安全上の問題がある。
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