官僚派とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 官僚派の意味・解説 

官僚派

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 16:38 UTC 版)

官僚派(かんりょうは)とは、官僚出身の政治家の俗称。

自由民主党では、党人派と並ぶ二大勢力として扱われる。自由民主党の前身政党である自由党時代に首相だった吉田茂によってスカウトされた「吉田学校」の中心になったのが官僚出身議員であり、官僚派は多く吉田学校を支持していた。ただし、吉田と対立する側にも岸信介重光葵中曽根康弘など官僚出身議員は存在した。自民党の発足当初は吉田学校+岸信介の官僚派と大野伴睦河野一郎三木武夫らの党人派という図式も存在したが、角福戦争期になると官僚出身である福田赳夫大平正芳が党人出身である三木武夫と田中角栄をそれぞれ味方として対立するようになり、官僚対党人という図式は薄れていった。吉田茂以降も芦田均(外務省)、岸信介(商工省)、池田勇人(大蔵省)、佐藤栄作(鉄道省)、福田赳夫(大蔵省)、大平正芳(大蔵省)、中曽根康弘(内務省)と度々総理大臣を輩出したが、宮澤喜一(大蔵省)を最後に官僚出身の内閣総理大臣は誕生していない。

同時期の野党にも少数ながら官僚出身議員はいたが(和田博雄など)、官僚派というほどの勢力はなかった。また、社会党自治労など官公労を支持基盤としており、それらの労働組合の出身議員(当然ながら公務員出身者が多かった)がいたが、彼らが官僚派と呼ばれることもなかった。

関連項目


「官僚派」の例文・使い方・用例・文例

  • 官僚派
  • 彼も官僚派だ
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「官僚派」の関連用語

官僚派のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



官僚派のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの官僚派 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS