完全埋込型植込型VAD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 20:51 UTC 版)
「補助人工心臓」の記事における「完全埋込型植込型VAD」の解説
植込型VADが心移植の完全なる代替治療となるためには、術後遠隔期の感染症の原因となっている皮膚を貫通するドライブラインをなくす必要がある。これまでに完全埋込みを実現した機器として空気駆動式のLion Heart(アロー社、ペンシルバニア州立大学)が臨床導入されたが、治験事務局の段階で長期成績が得られずに中止となっている。またソラテック社はコントローラー・バッテリー・エネルギー伝送装置が一体となったモジュールを開発中でおり、次世代型の植込型VADにおいて完全埋込みを実現しようとしている。将来的に完全埋込型の植込型VADが完成した暁には、心移植の完全な代替治療となる可能性が期待されている。
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