安部建輝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/08 04:24 UTC 版)
2014年5月5日 横須賀スタジアムにて
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基本情報 | |
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国籍 | ![]() |
出身地 | 大阪府大阪市 |
生年月日 | 1986年9月3日(38歳) |
身長 体重 |
178 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2012年 ドラフト5位 |
初出場 | 2013年6月28日 |
最終出場 | 2015年8月27日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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安部 建輝(あべ たてき、1986年9月3日 - )は、大阪府大阪市出身の元プロ野球選手(投手)。
経歴
プロ入り前
近畿大附高時代は、2年時の春に第75回選抜高等学校野球大会に出場するも登板機会は無かった。1学年下の鶴直人の控え投手として挑んだ3年時の夏は、大阪府予選4回戦で大体大浪商高に敗れた。
高校卒業後は、近畿大学に進学し関西学生野球連盟に加盟している硬式野球部に入部する。大学時代は、同期の巽真悟の控え。4年秋、京大戦での1勝に留まる。リーグ通算16試合に登板、1勝0敗、防御率1.97[1]。
大学卒業後は、社会人野球のNTT西日本に入団。1年目の2009年から公式戦に登板し、初登板となった東京スポニチ大会の鷺宮製作所戦ではいきなり完投勝利を収めた[1]。同年の第80回都市対抗野球大会でも登板するが3回戦の東京ガス戦で敗戦投手となってしまった。2年目の2010年から主戦となり、2011年の第82回都市対抗野球大会1回戦のセガサミー戦では完封勝利を記録し[2]、大会優秀選手に選出された。
2012年10月25日、プロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから5位指名を受け[3]、契約金4000万、年俸900万(推定)で入団した[4]。背番号は43[5]。また、同僚の増田達至も埼玉西武ライオンズから1位指名を受けた。
プロ入り後
2013年6月28日、中日ドラゴンズ戦においてプロ初登板を果たし、1回を1失点であった[6]。
2015年ロングリリーフとして起用されていたが、5月23日の阪神タイガース戦で炎上し二軍落ちをした。その後8月20日に再昇格をするも、1試合の登板のみに留まり、以降の一軍登板はなかった。
2016年5月23日、春季キャンプで痛めた右肘の回復が思わしくなく、トミー・ジョン手術を受けることが発表された[7]。10月2日、球団より戦力外通告を受け[8]、12月2日、自由契約公示された[9]。
引退後
引退後は球団職員として、西日本エリアのスカウトを担当している[10]。坂本裕哉、田部隼人、小深田大地、小園健太、松尾汐恩などを担当[10][11][12][13][14]。2023年よりアマスカウト担当からプロスカウト担当に移った[15]。
選手としての特徴・人物
最速148km/hのストレートとツーシーム、スライダーフォークといった多彩な球種を駆使する[2][16]。本人は、球速は気にせずに低めの制球で勝負するタイプと語っている[17]。
社会人時代の2011年11月に結婚しており、2012年5月には長男が誕生している[18]。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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2013 | DeNA | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 6 | 1.0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 9.00 | 3.00 |
2014 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 23 | 4.2 | 5 | 2 | 4 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 3 | 3 | 5.79 | 1.93 | |
2015 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 38 | 9.1 | 6 | 1 | 6 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 3 | 3 | 2.89 | 1.29 | |
通算:3年 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 67 | 15.0 | 12 | 3 | 12 | 0 | 0 | 12 | 1 | 0 | 7 | 7 | 4.20 | 1.60 |
記録
- 初登板:2013年6月28日、対中日ドラゴンズ10回戦(横浜スタジアム)、7回表2番手で救援登板、1回1失点[19]
- 初奪三振:2014年6月27日、対広島東洋カープ10回戦(横浜スタジアム)、7回表に前田健太から見逃し三振
背番号
- 43(2013年[5] - 2016年)
脚注
- ^ a b 「ソフト巽の控えだった安部 めっちゃうれしい完投」『スポニチ Sponichi Annex』2009年3月15日。2014年2月9日閲覧。
- ^ a b 「NTT西日本・安部完封 セガサミーに三塁踏ませず」『スポニチ Sponichi Annex』2011年10月24日。2014年2月9日閲覧。
- ^ 「2012年ドラフト会議 契約交渉権獲得選手について」『横浜DeNAベイスターズ』2012年10月25日。2014年2月9日閲覧。
- ^ 「DeNA ドラフト5位・安部と契約金4千万円で合意」『スポニチ Sponichi Annex』2012年11月15日。2014年2月9日閲覧。
- ^ a b 「DeNAが新入団選手発表/ドラ1の白崎「飛躍したい」」『四国新聞』2012年11月23日。2025年3月8日閲覧。
- ^ 「横浜DeNA:選手ひと言/中日戦から」『カナロコ』2013年6月29日。2014年2月9日閲覧。
- ^ 「【DeNA】安部、近日中にトミー・ジョン手術へ」『スポーツ報知』2016年5月24日。2016年5月24日閲覧。
- ^ 「2017年度 選手契約について」『横浜DeNAベイスターズ公式サイト』2016年10月2日。2016年10月2日閲覧。
- ^ 「自由契約選手|2016年度公示」『NPB.jp 日本野球機構』2016年12月2日。2016年12月3日閲覧。
- ^ a b 「2022スカウト布陣から読む12球団補強ポイント【セ・リーグ編】」『週刊ベースボールONLINE』2022年1月22日。2022年5月10日閲覧。
- ^ 「DeNA4位小深田が背番号44に 佐野超え誓った」『日刊スポーツ』2020年11月25日。2022年5月10日閲覧。
- ^ 「プロ野球 ドラフト5位・開星の田部選手、DeNAが指名あいさつ 「プロへの実感湧く」 /島根」『毎日新聞』2019年10月29日。2022年5月10日閲覧。
- ^ 「12球団編成&スカウト布陣一覧&2021補強ポイント【セ・リーグ編】」『週刊ベースボールONLINE』2021年1月24日。2022年5月10日閲覧。
- ^ @ydb_yokohama (2022年10月20日). "ドラフト会議2022". X(旧Twitter)より2022年11月2日閲覧。
- ^ 「DeNAが2023年スタッフ陣容発表 21年引退の飯塚悟史氏が1軍ゲームアナリスト就任」『サンスポ』2023年2月1日。2023年2月1日閲覧。
- ^ 「トヨタ自動車 集中打でDeNA55位・安部KO」『スポニチ Sponichi Annex』2012年11月10日。2014年2月9日閲覧。
- ^ 「【DeNA】安部は低めが生命線」『日刊スポーツ』2013年2月6日。2014年2月9日閲覧。
- ^ 「【DeNA】ドラ5安部「家族のために」」『日刊スポーツ』2013年1月13日。2014年2月9日閲覧。
- ^ 神奈川新聞、2010年9月12日。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 安部建輝 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 安部建輝のページへのリンク