安房国分寺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 23:47 UTC 版)
僧寺跡は、現国分寺境内と重複して立地する(位置)。これまでに数次の発掘調査が実施されているが、下総国分寺跡・上総国分寺跡のような伽藍配置の複数堂宇は認められず、金堂跡と見られる堂宇1宇のみが認められている。その推定金堂跡は、版築による基壇が東西22メートル、南北15メートルを測る。そのほかには寺域区画線と見られる溝が寺域東辺・南辺で見つかっている。 また僧寺跡の寺域からは、これまでに多量の瓦が出土している。瓦の様相としては、「素縁七葉素弁蓮華文」という文様や製作技法に強い在地色が指摘される。そのほかの出土品のうちでは、三彩の獣脚(金堂の本尊前に置かれた火舎香炉の脚か)が、全国でも珍しいものとして注目される。また現国分寺境内では、旧国分寺跡のものと見られる礎石4個も伝世されている。 礎石 出土瓦史跡上総国分尼寺跡展示館展示。
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