学名変遷の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 13:53 UTC 版)
本種は1902年8月に白馬岳で植物学者の矢部吉禎が発見採集し、翌年にチシマリンドウと同定されたが、萼裂片が耳状になる特徴を見落としていたものと考えられている。武田久吉はこの植物を大陸に分布する Gentiana amarella var. uliginosa Griseb. に1905年に当てて、オノエリンドウという和名をつけた。1937年には北川政夫により、全く独立した新種 Gentiana takedai Kitagawa と命名された。豊国秀夫は本種とユウバリリンドウ(夕張竜胆、学名:Gentiana yuparensis Takeda)を詳細に検討した結果、花冠の色と萼裂片と萼筒に対する比、地理分布の差以外には両者の著しい相違点が見られなかったことから、1956年にオノエリンドウをユウバリリンドウの亜種とする新しい組み合わせ名、Gentiana yuparensis Takeda subsp. takedae (Kitag.) Toyok. を作り、さらに、1961年にリンドウ属 Gentiana からチシマリンドウ属 Gentianella に移行し、Gentianella yuparensis (Takeda) Satake subsp. takedae (Kitag.) Toyok. とした。 本種をチシマリンドウ属の種であるとする説もある。
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