季節ごとの呼称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 17:27 UTC 版)
上記の「同じ物を春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶ」とする説では、(現代ではほとんど使われていないものの)夏と冬にも正式な呼び名が存在する。ここでは季節ごとの「ぼたもち」の呼び名とその由来を挙げる。 春 牡丹餅 牡丹の花が咲く季節、すなわち春の彼岸に、神仏や先祖への供物とされた小豆餡の様子を、牡丹の花に見立てたことから。和漢三才図会には「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」と記されている。 夏 夜船(よふね) ぼたもちは、もちと作り方が異なるため、「ペッタン、ペッタン」という音を出さずに作ることができ、隣に住む人には、いつ搗いたのか分からない。そこで、「搗き知らず」→「着き知らず」 と言葉遊びをして、夜は暗くて船がいつ着いたのか分からないことから。 秋 御萩 牡丹餅と同じく、小豆餡の様子を秋の彼岸の時期に咲く萩の花に見立てたことから。 冬 北窓(きたまど) 夜船と同様に、「搗き知らず」→「月知らず」 と言葉遊びをして、月を知らない、つまり月が見えないのは北側の窓だ、ということから。
※この「季節ごとの呼称」の解説は、「ぼたもち」の解説の一部です。
「季節ごとの呼称」を含む「ぼたもち」の記事については、「ぼたもち」の概要を参照ください。
- 季節ごとの呼称のページへのリンク