孝明天皇の占い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:28 UTC 版)
慶応元年(1865年)4月8日、長い病がついに完治し参内、孝明天皇に拝謁する。翌日、二条殿下から「病気が全快致し候深くご満足に思し召され」との勅と共に杉折三重ね、文庫一個を賜る。また殿下は「孝明天皇は容保の病気を心配するあまり内侍所にて快復を祈祷し、日々その廊下を渡る際、鈴虫の声を聞き、病気の軽重を占った。始めは声がすこぶる陰気で凶なので大いに心配したが、日を経て響きが吉に転じたので、気持ちもようやく安らかになり、日々快復の知らせを待っていたところ、昨日参内の報せを聞き、御喜悦のあまりこの恩賜があったのだ」と説明した。容保は謹んでこれを拝承し、恐懼感激、おくところを知らなかった。
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