娘たちの狂気
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 03:38 UTC 版)
プロイトスの娘たちは成長すると、全ギリシアの人々から求婚を受けた。ところが彼女たちは、ヘーシオドスによるとディオニューソスの祭を拒んだため、アクーシラーオスによるとヘーラーの木像をばかにしたために狂気を起こし、ペロポネーソスを放浪した。アイリアーノスによると彼女たちはアプロディーテーによって狂わされ、裸のままペロポネーソスを放浪した。 そこで予言者のメラムプースはプロイトスに国土の3分の1を報酬に彼女たちの治療を申し出た。要求された報酬が莫大であったためプロイトスが拒否すると、娘たちの狂気はさらにひどくなり、国中の女たちに広がり、子を殺し、家を捨てて放浪した。このためプロイトスは条件を飲んでメラムプースに治療してもらおうとした。しかしメラムプースは兄弟のビアースのためにさらに3分の1の国土を要求した。プロイトスがしぶしぶ同意すると、メラムプースは若くたくましい男たちを率いて、女たちを山からシキュオーンに追い立てた。このとき長女のイーピノエーは死んでしまったが、残る2人はメラムプースに癒され、プロイトスはメラムプースとビアースに報酬と、さらに娘たちを妻として与えた。
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