姻戚の因縁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 08:10 UTC 版)
フランシス・ブレアの娘・エリザベスの夫となったサミュエル・リーは、南北戦争で南軍を率いたロバート・リー将軍の再々従弟にあたる。一方エリザベスの兄で、ブレア家を継いだフランシス・ブレア・ジュニアは、南北戦争で北軍の将校として各地を転戦した歴戦の勇士だった。南北戦争でリー将軍の好敵手として知られたのが北軍を率いたユリシーズ・グラント将軍だったが、フランシス・ジュニアはこのグラントと折り合いが良くなかった。戦後、1868年の大統領選にグラントが共和党から立候補すると、フランシス・ジュニアは民主党のホレイシオ・シーモア候補の副大統領候補として出馬したが、圧倒的な人気を誇るグラントの前にあえなく敗北している。このときもし民主党が勝利してフランシス・ジュニアが副大統領になっていたら、ブレアハウスは後々まで副大統領府となっていたかもしれなかった。現在の副大統領府は、このブレアハウスからペンシルベニア大通りを隔てて建つアイゼンハワー行政府ビルの中にある。
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