太っちょマルガレータとは? わかりやすく解説

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ふとっちょ‐マルガレータ【太っちょマルガレータ】

読み方:ふとっちょまるがれーた

Paks Margareetaエストニア首都タリン旧市街北端、スールランナ門に隣接する砲塔通称16世紀前半に町の防御のために建造された。高さ20メートル直径25メートルで壁の厚さは5メートル近くある。兵舎監獄として使われたことがあり、通称囚人給仕をしたマルガレータという名の女性にちなむ。1917年のロシア革命時に火災になったが、修復後は海洋博物館になっている

太っちょマルガレータの画像
撮影・david__jones http://goo.gl/rc3AE
太っちょマルガレータの画像
砲塔(左)とスールランナ門(右)

太っちょマルガレータ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 21:10 UTC 版)

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太っちょマルガレータ
Paks Margareeta
太っちょマルガレータ
概要
用途 博物館
自治体

タリン

太っちょマルガレータ
太っちょマルガレータ (バルト三国)
太っちょマルガレータ
太っちょマルガレータ (バルト海)
 エストニア
座標 北緯59度26分33.2秒 東経24度44分58.4秒 / 北緯59.442556度 東経24.749556度 / 59.442556; 24.749556座標: 北緯59度26分33.2秒 東経24度44分58.4秒 / 北緯59.442556度 東経24.749556度 / 59.442556; 24.749556
着工 1511年
完成 1530年
高さ 20 m
ウェブサイト
meremuuseum.ee/paksmargareeta/
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太っちょマルガレータ(ふとっちょマルガレータ、エストニア語: Paks Margareeta)または太っちょマーガレットの塔英語: Fat Margaret's tower[1])は、エストニアタリンにある砲塔である[2]太っちょのマルガレータの塔などともいう[3]

概要

タリン旧市街のピック通り (et:Pikk tänav) の北端に位置し、塔の西側には、スール・ランナ門 (et:Suur Rannavärav) が隣接しており、門の西側には、見張り塔が建てられている[4][3][2]。塔は、かつては海岸に沿って建てられた外壁の門の一部をなしていた[5]

塔は、海からの攻撃の脅威から市街を防衛することの他に、港から訪れる人々に力強い印象を与えることを目的として建造された[3][5]。大砲を用いた発射が行われなくなってからは、兵舎や監獄の他に、倉庫として使用されていたこともある[6]。塔は、石で造られており、これは、武器や火薬を用いるためであり、また人を閉じ込めるためでもある[3]

名称の由来には、かつて塔が監獄として用いられていたときに、そこで受刑者の食事を用意し、提供していた、マルガレータというよく肥えた女性とする説の他に、塔に据えられていた大砲の1つとする説がある[5][3][6]

塔は、1511年に着工され、1530年に完成された[5][3]。塔は、円筒状をしており、直径はおよそ 25 メートルであり、壁の厚さは 4.4 - 6.5 メートルである[7][8][3]。高さは、およそ 20 メートルである[2][3]

1917年に起きたロシア革命の際に火災による被害を受け、廃墟と化す。1938年から1940年にかけて、塔の再建工事が行われた[9]。1978年から再建工事が行われ、1981年にエストニア海洋博物館としてオープンし[9]、エストニアの航海の歴史をテーマとして、帆船の模型の他に、船舶に用いられる器具、潜水装備などが展示されている[10][3][6]。2018年1月31日より、改修工事のために博物館は閉鎖されている[9]

周辺・交通アクセス

南へおよそ 50 メートルほど行ったところには、「三人姉妹 (et:Kolm Õde)」 と呼ばれる建築物がある[11]。南へおよそ 120 メートルほど行ったところには、聖オレフ教会 (en:St. Olaf's Church, Tallinn) がある[12][13]。北へ徒歩で10分ほど行くと、タリン港がある[10][14]

南へおよそ 600 メートルほど行ったところには、聖霊教会 (en:Church of the Holy Spirit, Tallinn) がある[15][13]。南西へおよそ 1 キロメートルほど行ったところには、トームペア城アレクサンドル・ネフスキー大聖堂 (タリン)がある[16]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 価値ある体験スポット 見どころ案内 タリン”. DTACエストニア観光情報局. 2019年9月7日閲覧。
  2. ^ a b c 太っちょマルガレータ デジタル大辞泉の解説”. コトバンク. 2019年9月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 沿岸大門とふとっちょのマルガレータの塔”. VisitTallinn. 2019年9月7日閲覧。
  4. ^ 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, pp. 42, 61.
  5. ^ a b c d シティブレイク”. タリン市観光&コンベンション局. 2019年9月7日閲覧。
  6. ^ a b c 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, p. 61.
  7. ^ HOONED”. エストニア海洋博物館. 2019年9月7日閲覧。
  8. ^ Great Coastal Gate and Fat Margaret Tower”. VisitTallinn. 2019年9月7日閲覧。
  9. ^ a b c Suur Rannavärav”. エストニア海洋博物館. 2019年9月7日閲覧。
  10. ^ a b こばやしあやな. “エストニア・タリン旧市街の人気観光スポット7選”. オールアバウト. 2019年9月7日閲覧。
  11. ^ 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, pp. 42, 62.
  12. ^ 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, pp. 42, 60.
  13. ^ a b Tallinna vanalinna muinsuskaitseala kaart”. タリン市. 2019年9月7日閲覧。
  14. ^ 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, p. 40.
  15. ^ 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, pp. 42, 58.
  16. ^ 『地球の歩き方 バルトの国々』 2017, pp. 42, 54.

参考文献

  • 地球の歩き方編集室『地球の歩き方 2017〜18 バルトの国々』ダイヤモンド・ビッグ社、2017年4月。ISBN 978-4-478-06042-1

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