天活設立前夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/24 14:06 UTC 版)
東京の映画会社「常盤商会」の小林喜三郎が設立した会社である。当時の「常盤商会」は、大阪の山川吉太郎が1913年秋に設立した「東洋商会」に、小林が急造した「常盤商会日暮里撮影所」(北豊島郡日暮里町元金杉638番)を提供、「東洋商会東京日暮里撮影所」として稼動させていた。山川の「東洋商会」は同1913年10月 - 翌1914年1月の間に映画を製作・配給するが、それと入れ替わりで「小林商会」が映画の製作・配給を始めた。1914年(大正3年)1月11日、設立第一作『有馬怪猫伝』と『無尽の夫婦』が浅草キリン館ほかで公開された。同社は、同年3月には製作と配給を休止する。 1914年(大正3年)3月17日、小林と山川は「天然色活動写真」(天活)を設立、本社を東京・日本橋に置き、日暮里撮影所を「天然色活動写真日暮里撮影所」とし、わずか3週間後の4月3日には設立第一作を公開した。しかし同年9月には小林も山川も取締役を辞職し、それぞれが「小林商店」と新設の「山川興行部」に天活から東と西との興行権を分割して委任された。
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