天沼熊野神社とは? わかりやすく解説

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天沼熊野神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 16:05 UTC 版)

天沼熊野神社
所在地 東京都杉並区天沼2-40-2
主祭神 伊邪那美命
社格 村社
創建 神護景雲2年(768年)
例祭 8月第1土曜日の次の日曜日
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天沼熊野神社(あまぬまくまのじんじゃ)は、東京都杉並区天沼にある神社[1]

由緒

社伝によれば神護景雲2年(768年)に東海道巡察使武蔵国に来たときに、氏神を勧請し別当を置いたのがはじまりと伝えられている。また別の説では、元弘3年(1333年)に新田義貞北条高時を討つために鎌倉へ軍を進める途中、当地に布陣し、社殿を創設したとも伝えられている。その後、応永2年(1395年)に当地に帰農した朝倉三河守という武将が社殿を修理し、その際後当神社は「十二社権現」と称するようになったといわれている。かつてこの地には宝光坊と呼ばれる修験の坊があり、この十二社熊野権現を奉祀していた[2]別当寺世尊院であった[3]明治期以降、熊野神社と称するようになった。

境内には、直径2メートルにも及ぶ大の切株がある。これは社伝によれば、この大杉は新田義貞がこの地に陣をしいた際、戦勝を祈願して手植えしたものと伝えられている。近隣の古老達はこの杉を「心願成就の杉」などと呼び大切にしてきたが、1942年昭和17年)に枯死したため伐採され、今では切り株のみが残っている。

境内社

  • 須賀神社
  • 三峯神社
  • 稲荷神社
  • 白玉稲荷神社

文化財

杉並区登録有形文化財
  • 古文書 正応四年銘釈迦種子板碑[4]

アクセス

参考資料

  • 天沼熊野神社公式サイト
  • 杉並区文化財案内標示板

脚注

  1. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 13 東京都』角川書店、1978年、885頁。
  2. ^ 杉並町 - 天沼と馬橋『武蔵野歴史地理 第2冊』高橋源一郎 編、武蔵野歴史地理学会、1928年。
  3. ^ 新編武蔵風土記稿による。
  4. ^ 登録文化財 有形文化財|杉並区公式ホームページ、2024年3月5日閲覧。平成11年度登録。

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