天悦
読み方：てんえつ
- 天悦。女色をいふ。僧侶間の隠語。大悦の対。「江戸の珍物」に「女色を天悦、男色を大悦といふ、天悦は二人悦、大悦は一人悦の意なり」とあり。
- 女人と情交関係を行ふことをいふ。専ら僧侶の間に用ひられて居る隠語である。天字を分析すれば二人となる。即ち天字は男女相合するの意味。それに法悦歓喜の悦字を加へて「天悦」といつたのである。「だいえつ」（※「たいえつ」）の条を参照せよ。〔僧侶語〕
- 〔僧〕僧間にて○○することを云ふ。天の字を分解すると二人となる、乃ち二人で悦楽するの意味から来たもの。「大悦」参照。
- 女人と情交関係を行ふことをいふ。専ら僧侶の間に用ひられて居る隠語である。天字を分析すれば二人となる。即ち天字は男女相合するの意味。それに法悦歓喜の悦字を加へて「天悦」といつたのである。「だいえつ」（※「たいえつ」）の条を参照せよ。
- 〔隠〕僧侶間にて男女の情交を指す。天とは二人と書くが故に、之に男女の意をもたしめたものである。
- 僧侶仲間の情事をいふ。
- 天を分析すれば二人となる。二人で悦ぶ即ち男女交合する事を云ふ。〔僧侶語〕
- 情交をなす事を云ふ。天を分析すれば二人、即ち二人にて悦ぶ意。
- 男女の交合。「天」は二人と書くが故に男女を表はした意。〔僧侶〕
- 女色をいふ。坊主の間に行はれたる隠語也。三田村鳶魚氏の『江戸の珍物』に曰「女色を天悦、男色を大悦といふ、天悦は二人悦、大悦は一人悦の意なり云々」と。
- 僧侶間で男女の情交のことをいう。天とは二人の合字であるからこれに男女の意をもたせ、この男女の二人が悦に入るとの意から出た語。
- 女人と情交関係を行うことを云う。もっぱら僧侶の間に用いられている陰語である。天字を分析すれば二人となる。即ち天字は男女相合するの意味。それに法悦歓喜の悦字を加えて天悦といったものである。「だいえつ」（※「たいえつ」）を見よ。〔僧侶〕
- 尼僧の情事 尼はあま（天）に通じ、「えつ」は悦び。〔香〕
- 〔僧侶〕男女の交合。天という文字は二人と書くから男女を表わした意。
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