大福寺 (西条市)
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大福寺 | |
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本堂
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所在地 | 愛媛県西条市荒川2号37 |
位置 | 北緯33度51分40.8秒 東経133度11分0.6秒 / 北緯33.861333度 東経133.183500度座標: 北緯33度51分40.8秒 東経133度11分0.6秒 / 北緯33.861333度 東経133.183500度 |
山号 | 南嶺山 |
本尊 |
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創建年 | 天平12年 (740年) |
開基 | 行基菩薩 |
正式名 | 高野山真言宗大福寺 |
別称 | 大福寺 |
法人番号 | 9500005004004 |
大福寺(だいふくじ、英語: Daifukuji[1])は、愛媛県西条市荒川にある高野山真言宗[2]、修験道[3]・山伏の寺院。
本尊は秘仏とされており「延命地蔵三尊」(延命地蔵・掌善童子・掌悪童子)を祀っている。
略縁起・歴史
寺伝によると開基は聖武天皇代、天平12年(740年)行基菩薩によって創建された。
天平10年10月、聖武天皇は奈良大仏の建立を発願された。行基菩薩はその工を助ける為諸国を巡り、寺院を建立し仏教の布教と共に大仏建立の観進に尽力した[4]。
その時に、先に神変大菩薩の開かれた弥陀の浄土と拝された石鎚山にて修行した。その石鎚山[3]を真西に拝することの出来る瓶ヶ森山中にて石槌蔵王大権現を一心に祈ったところ地蔵菩薩を感得した。行基菩薩は一刀三禮の誠をこめ延命地蔵菩薩、[注釈 1]掌善童子・掌悪童子[注釈 2]を彫り、寺を建立し「南嶺山 地蔵院 大福寺」と号した。
下って、天正年中、長宗我部元親の兵乱[注釈 3]によって堂宇ことごとく灰燼に帰す。慶長10年(1605年)寛順上人代に現代の地に移転し今日に至る。通称(別名)「目引き地蔵」[5]とも言われており目の病に苦しむ人々が願をかけすると不思議に治ると言われ親しまれている。
平成18年(西暦2006年)5月瓶ヶ森から荒川に遷座し400年を記念し、本尊100年目のご開帳と併せて遷座400年記念大祭が行われた。
西条地方真言寺院「金剛院、西福寺、正法寺、王至森寺、寳蓮寺、大福寺[6]、極楽寺、前神寺、萬頃寺、吉祥寺」十ヶ寺[7]が涅槃会を十年に一度順番に当番を受け持ち寺院檀信徒各家の新亡精霊、先祖供養を江戸時代より欠かさず勤めているという。
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-大福寺外観-DaifukuJi temple
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-大福寺山側-
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-大福寺鐘撞堂-
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-南嶺山大福寺縁起-
本堂
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-本堂外観-
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-本堂内-
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-御前立佛-
不動堂
祈念祈祷専門の修験道・護摩道場。
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-不動堂-
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御前立佛石鎚大権現
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-護摩道場⓵-
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-護摩道場②-
- 行事
霊拝殿
永代供養の霊位、先祖供養、水子供養の専門道場。
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-弘法大師-
境内
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-六地蔵尊様-
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-慈母観音-
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-水子地蔵-
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厄除け身代わり不動三尊
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-毘沙門天-
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-賓頭盧尊者-
行事
特に「不動三尊」、御賓前は二月の大祭[9] に厳修される廻峰行[注釈 10]と修験柴灯護摩火渡り[注釈 11]を致します。
脚注
注釈
- ^ 地蔵菩薩坐像をとくに「延命地蔵尊」と称し、一般に親しまれている。
- ^ 掌善童子は矜加羅(こんから)、本地は普賢、法性を調御す。掌悪童子は制多迦(せいたか)、本地は文殊、無明を降伏す。
- ^ 戦国時代(1467年-1614年)、四国において天正4年(1576年)から約10年間に起きた寺院の焼失という事件。
- ^ 山岳信仰と修験道に基づく神仏習合の神である。
- ^ 石鎚大権現を祀り、石鎚山修験道の流れを汲んだ神式・仏式の両形式にて祭祀しています。
- ^ お彼岸は、人間の迷いや苦しみの元となっている煩悩のない世界のことで、極楽浄土を指しています。お彼岸は、サンスクリット語で「悟りの世界」を意味する言葉です。語源は、パーラミター(波羅蜜多)の漢訳語「到彼岸(とうひがん)」からきています。パーラミターとは「完成する」、「成就する」などの意味があります。煩悩や苦しみから放たれて自由になる、悟りの境地にいくことがパーラミターです。
- ^ 六地蔵(ろくじぞう)とは、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)のそれぞれにあって、衆生の苦しみを救う6体の地蔵菩薩(ぼさつ)のことです。
- ^ 母が子に愛情を注ぐように、深い慈愛の心を表した菩薩像です。
- ^ 水子地蔵とは、流産や死産、中絶などで亡くなった子どもの霊を供養するための地蔵菩薩です。
- ^ 回峰行(かいほうぎょう)とは、山岳宗教の実践として、山中の聖地を巡拝する修行法式です。
- ^ 山伏修行をした行者によって行われます。野外に檀を築き桧(ひのき)などの青柴を焚き、不動明王の三昧(ざんまい)に入りつつ地・水・火・風・空の五大および木・火・土・金・水の五行に働きかけて天地自然の霊力を受ける修験道の秘法です。 ご披露・法斧・法弓・宝剣の結界作法があります。
- ^ 柴燈護摩(さいとうごま)とは、修験道と真言密教の奥義として知られる大規模な護摩祈祷です。不動明王の智火(智慧の炎)によって煩悩を焼き尽くし、天下国家の安泰や五穀豊穣を祈願します。
- ^ 修験柴灯護摩火渡りとは、修験者が柴灯護摩の残り火の上を素足で歩く荒行です。修験者が山岳修行で得た験力を示す験術のひとつで、火生三昧耶法とも呼ばれます。
出典
- ^ “大福寺”. 2025年3月29日閲覧。
- ^ “大福寺”. 加盟寺院. 愛媛県仏教会. 2025年3月18日閲覧。
- ^ a b “いしづちエリアの魅力”. いしづちジャーニー. 2025年3月29日閲覧。
- ^ “行基さん全国ゆかりの地”. 行基さん大感謝祭. 2025年3月29日閲覧。
- ^ “加茂の神社・仏閣”. arajishi.net. 2025年3月29日閲覧。
- ^ kousyou (2023-03-06), 🙏西条真言宗十ヶ寺結衆常楽会法要(於 大福寺)令和5年3月5日6日 2025年3月29日閲覧。
- ^ 西条十ヶ寺
- ^ 春の彼岸説法
- ^ 大福寺の火渡り(柴灯大護摩供養)
外部リンク
- 大福寺_(西条市)のページへのリンク