大爪翼類とは？わかりやすく解説

大爪翼類; Macronychoptera
	生息年代: ジュラ紀前期–白亜紀後期, 220–65 Ma PreЄ Є O S D C P T J K Pg N
	ディモルフォドン
分類
学名
	Macronychoptera
和名
	大爪翼類
下位分類群
	ディモルフォドン; Novialoidea;

大爪翼類^[1] (だいそうよくるい、Macronychoptera) は、翼竜類に属する爬虫類の一群である。

概要

始翼竜類 Eopterosauria よりも Novialoidea に近い翼竜が含まれる。この分類群は、 Novialoidea とディモルフォドン類 (Dimorphodontia) の二つの分類群からなる^[2]。

学名の「Macronychoptera」は、ほかの翼竜に比べて、前肢の第一指～第三指の末節骨が大きいことから名付けられた。古典ギリシア語で μακρός (makrós) は「長い、大きい」、ὄνυξ (ónux) は「爪」、πτερόν (pterón) は「翼」という意味である^[2]。

「大爪翼類」という和名は、パーカー (2020)で用いられている。

Andres, Clark & Xu (2014)による翼竜の系統樹は以下の通りである。

	アウストリアダクティルス Austriadactylus

	プレオンダクティルス Preondactylus

	ラエティコダクティルス Raeticodactylus

	カヴィラムス Caviramus

大爪翼類

Novialoidea^{[注釈 2]}

	ドリグナトゥス Dorygnathus

	ハーパクトグナトゥス Harpactognathus、ランフォリンクス Rhamphorhynchus など

	ダルウィノプテルス Darwinopterus、プテロリンクス Pterorhynchus など

	ジェホロプテルス Jeholopterus、翼指竜類 Pterodactyloidea など

Lonchognatha^{[注釈 1]}

Macronychoptera

^ ≈ Breviquartossa；ラテン語のbrevis, a, um（短い）+ quartus, a, um（第4の）+ os, ossis（骨）の合成語
^ ラテン語のnovus, a, um（新しい；男・中性属格 novī）+ āla, ae（翼）+ -oīdēs（「～様の；ギリシア語由来」）の合成語

Andres, Brian; Clark, James; Xu, Xing (2014). “The Earliest Pterodactyloid and the Origin of the Group”. Current Biology 24 (9): 1011-1016. doi:10.1016/j.cub.2014.03.030.
Dalla Vecchia, F.M. (2009). “Anatomy and systematics of the pterosaur Carniadactylus (gen. n.) rosenfeldi (Dalla Vecchia, 1995).”. Rivista Italiana de Paleontologia e Stratigrafia (2): 159-188.
Unwin, David M. (2003). “On the phylogeny and evolutionary history of pterosaurs”. In Eric Buffetaut, Jean-Michel Mazin. Evolution and Palaeobiology of Pterosaurs. Geological Society
Unwin, David M. (2006). The Pterosaurs: From Deep Time. New York: Pi Press. ISBN 0-13-146308-X
パーカー, スティーヴ著、日暮雅道・中川泉訳、養老孟司日本語版監修編『生物の進化大事典』三省堂、2020年6月9日、228頁。 ISBN 978-4385162409。