地震学による震源地の分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 22:05 UTC 版)
「2010年カナダ中部地震」の記事における「地震学による震源地の分析」の解説
今回の5.0 Mwの地震が発生した場所は、プレート境界からは遠く離れた場所であり、地球上で地震を引き起こしている典型的な地下構造が存在する場所とは似ておらず、また、地殻を強く変形させる力が加わっている場所でもない。そのような場所であるのにもかかわらず、北アメリカプレート内部で発生した地震が、今回の地震である。恐らく、10億年以上前にグレンビレ造山運動(英語版)の影響で形成された断層帯が原因と考えられるものの、何故、この場所で、今頃になって、この規模の地震が発生したのか、21世紀初頭の科学のレベルでは、上手く説明できていない。今回の地震動を観測した結果では、この場所に存在していた逆断層が南東から北西へと動いた結果、地震が発生した事を示唆していた。しかしながら、その逆断層の存在する深さも、逆断層の長さも明確ではないし、そもそも、この場所の断層帯が果たして今回の地震を引き起こす能力を有していたのかどうかすら明確ではない。
※この「地震学による震源地の分析」の解説は、「2010年カナダ中部地震」の解説の一部です。
「地震学による震源地の分析」を含む「2010年カナダ中部地震」の記事については、「2010年カナダ中部地震」の概要を参照ください。
- 地震学による震源地の分析のページへのリンク