地名を付した屋号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:05 UTC 版)
「境町 (鳥取県)」の記事における「地名を付した屋号」の解説
境町には地名を付した屋号が多い。明治4年(1871年)現在で40軒もある。これらの屋号は境町と他港との交流、商取引の広さを示すものであり、また繁栄した境港に他国からの移住者が多かったことを表していると思われる。 越前屋、越後屋、安宅屋、小浜屋、但馬屋、兵庫屋、大阪屋、神戸屋、阿波屋、広島屋、山口屋、福岡屋、若松屋、長崎屋、石見屋、隠岐国屋、西郷屋、平田屋、橋津屋、米子屋、今津屋等 「市中商売根帳」のまとめによると、宿屋45戸、舟方小宿49戸、計94戸は全戸数673戸からみると大変多い数で7戸に1戸は宿屋ということになる。 仲買商も大変多く、133戸で全戸数の20パーセントに当たり、5戸に1戸は仲買商であった。これら宿屋や仲買商の多いということは、当時境港の入港船数や他国商人の出入がいかに多かったかを示すものであり、港は船と商人で大変なにぎわいを呈したものと思われる。
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