国際戦略港湾とは? わかりやすく解説

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こくさい‐せんりゃくこうわん〔‐センリヤクカウワン〕【国際戦略港湾】

読み方:こくさいせんりゃくこうわん

長距離国際海上コンテナ運送を行う国際海上貨物輸送網の拠点として、また国内海上貨物輸送網との結節点として高い機能備えた港湾で、国際競争力強化重点的に図る必要がある港湾として政令定めるもの。→国際拠点港湾

[補説] 国際コンテナ戦略港湾として阪神港神戸港大阪港)と京浜港(東京港川崎港横浜港)、国際バルク戦略港湾として釧路港鹿島港名古屋港などが指定されている。


国際戦略港湾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 14:30 UTC 版)

国際戦略港湾(こくさいせんりゃくこうわん)は、港湾法および「特定外貿埠頭の管理運営に関する法律」の一部を改正する法律によって、日本の港湾の国際競争力の強化を図ることを目的に、従来の特定重要港湾を廃止し、最上位の港格として新設したもの。旧・特定重要港湾23港のうち5港が指定され、それ以外の18港は国際拠点港湾へ移行した。

概要

日本の港湾は、埠頭の水深が浅く、パナマ運河を通行できるパナマックス船が貨物を満載状態で接岸できる港の整備が遅れている。そこで水深14メートルよりも深い大水深埠頭の整備を行い、その港を拠点に内航フィーダー船で地方港に輸送するという構想である。同時に港湾荷役業務の24時間化を実現し、国際競争力のある港を実現する計画である。

中華人民共和国やアジア各国の成長により、釜山港や上海港やシンガポール港など、アジア主要港のコンテナ取扱量および大型船入港対応やコスト面で、日本の港湾は完全に敗北した。そこで、対象となる港湾に対して集中的に投資を行う一方、内航フィーダーにより地方港から戦略港湾へ集荷を行い、日本港湾の国際競争力を高めていくのが目的である。

指定された港湾は、港湾工事に対する国の負担割合が増えたり、コンテナ埠頭等を体的に運営する「港湾運営会社制度」導入およびその港湾運営会社に対し無利子貸付が受けられるなど[1]のメリットがある。

対象港湾

※カッコ内は港湾管理者/特定重要港湾指定年月日/国際戦略港湾指定年月日[2]

国際戦略港湾の指定に先立つ2010年8月6日に、当該港湾は京浜港(東京港、横浜港、川崎港)、阪神港(大阪港、神戸港)として国土交通省の「国際コンテナ戦略港湾(ハイパー中枢港湾)」に選定されている[3]

関連項目

出典

  1. ^ *港湾法及び特定外貿埠頭の管理運営に関する法律の一部を改正する法律について2011年4月14日 国土交通省港湾局
  2. ^ 港湾管理者一覧表”. 国土交通省港湾局 (2024年4月1日). 2025年2月9日閲覧。
  3. ^ 国際コンテナ戦略港湾の選定結果について国土交通省 報道発表資料

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