国鉄ケ1形貨車とは? わかりやすく解説

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国鉄ケ1形貨車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/16 04:10 UTC 版)

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国鉄ケ1形貨車
基本情報
車種 事業用車検重車
運用者 日本国有鉄道
所有者 日本国有鉄道
種車 コ1形
改造年 1965年(昭和40年)*
改造数 6両
消滅 1977年(昭和52年)
常備駅 浜松駅鷹取駅
主要諸元
車体色 +黄1号の帯
軌間 1,067 mm
全長 10,760 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,695 mm
自重 49.3 t
換算両数 5.0
台車 TR20
台車中心間距離 7,000 mm
最高速度 65 km/h
備考 *称号規程改正年
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国鉄ケ1形貨車(こくてつケ1がたかしゃ)は、1929年(昭和4年)に製作された、鉄道省(後に日本国有鉄道)の事業用貨車検重車)である。製造時はコ1形であった。

概要

日本初のはかり試験車で、1929年(昭和4年)に汽車製造で6両(コ1 - コ6)が製作された。登場時は衡重車に分類され、コ1形の形式が付与された。全車専属貨車に指定され常備駅が定められた。その常備駅は以下の通り。

いずれも便宜籍であり実態は最寄り鉄道省工場である。

1965年(昭和40年)の称号規定改正で衡重車の「コ」はコンテナ車制定によりコンテナ車に譲り、衡重車は検重車に改められ、ケ1形(ケ1 - ケ6)となった。1977年(昭和52年)にコキ5500形の改造名義で製作したケ10形に置き換えられ、全車廃車となり同時に形式消滅となった。

構造

車内は作業室と機械室に分けられ、作業室は分銅とそれを載せるための台車、天井には分銅と台車を降ろすための3tホイストが設置され、妻扉は観音開き式となっている。ホイストのガイドレールは妻扉を開けたあとに車端から2mまで手動で繰り出せるようになっている。機械室にはホイスト駆動用の発電機が設置され、当初はガソリン発電機を使用していたが、後にディーゼル発電機に換装された。ブレーキ装置はKC形空気ブレーキ手ブレーキを装備していたが、手ブレーキのハンドルは車内にあったため、扉を鎖錠すると操作できなくなる欠点があった。

台車は、アーチバー式のTR20。塗色はであるが、1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正においては、高速化不適格車とされて最高速度65km/hの指定車となり、側面にそれを示す黄1号の帯が入った。さらに識別のため記号に「ロ」が追加され「ケ」となった。

参考文献

関連項目





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