団体旅行の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 14:53 UTC 版)
団体旅行を世界で初めて実施したのはイギリスのトーマス・クックとされ、禁酒運動集会への参加者を募っての鉄道を利用した団体旅行の企画が最初であった。この団体旅行の企画に成功したトーマス・クックは息子のジョン・メイソン・クックとともに事業化し(トーマス・クック社)、トーマス・クックの名は観光旅行の代名詞となった。 トーマス・クック社はそれまでは一般大衆のものではなかった旅行を、旅行会社が旅行日程を組み団体運賃を使って安価にし旅行参加者を募集した。これが団体旅行の原型であると同時に旅行業の原型でもある。以後、世界中の旅行会社が同様の手法により団体旅行を実施したため、最初に述べたような団体旅行=旅行会社の旅行という今日の図式が出来上がった。 同社の始めた団体運賃を使った団体旅行の形は、やがて第2次世界大戦後にジェット旅客機の登場とともに旅行の大衆化、いわゆるマスツーリズムへとつながる。 アメリカ合衆国では金融業に参入していたアメリカン・エキスプレスが1891年にトラベラーズチェックを発行し、この事業を通じて旅行業者としての地位も確立していった。
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