回復体位を取らせる場所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 13:46 UTC 版)
二次災害を予防するうえで、この姿勢をとらせるのはしばらく休ませておける安全な場所に限られる。 例えば交通事故などでは要救護者を事故車から十分離した歩道や道路脇まで移動してから、熱中症では涼しい木陰や建物の中など直射日光が当たらない場所、火災や地震などでは倒壊や出火・延焼する恐れのある建物から十分離れた場所である。場合によっては風雨に晒されない場所が望ましく、戸外で周囲に休める場所が無い場合(戦場や遭難している状況など)ではテントやシェルターの設置を含めて考慮する必要もある。 落ち着いて休めるよう、できれば少しでも静かな場所が望ましい。ただし転落の危険があるため、階段の上やベンチの上など高い場所は要注意である。 なお様態が急変した場合に備えて、できる限り目を離さないほうがよく、戸外の場合では応急処置が済んで助けを他に呼びに行く場合でも、状況に対応できる者を近くに残したほうがよい。どうしても状況が許さない場合は、木陰やテントないしシェルターなど、最低限環境から身を守れる場所でこの体位を取らせる。
※この「回復体位を取らせる場所」の解説は、「回復体位」の解説の一部です。
「回復体位を取らせる場所」を含む「回復体位」の記事については、「回復体位」の概要を参照ください。
- 回復体位を取らせる場所のページへのリンク