善五郎
善五郎(ぜんごろう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 14:48 UTC 版)
全国屈指の腕と才能を持つ笠間焼の陶工。生活に彩りを与えてくれる器を作りたいという亡父の意思を継いで純粋に作陶に励み、陶工として名を馳せるようになったが、それ故にやがて器が観賞品として有難られていることに憤りを感じ、自身の目で確かめるために江戸を訪れる。そして器よりもその「銘」を有難る人々を見て、陶工としての有り様に思い悩むも、たまたま訪れた幻庵で、純粋に客のために蕎麦を打っているとの玄太郎の言葉を聞き、悩みが吹っ切れ、彼になら器も喜ぶだろうと持参していた丼茶碗数杯を託す。その丼茶碗は、杉江学明をはじめとする目利きの利く客からも、惜し気もなく扱っていると一目置かれている。
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