商品戦略
商品(クルマ)を市場カスタマー期待に適合させ、競合状況を勝ち抜き、業績を上げるためにメーカー側が商品に付与する特性、商品コンセプトなどの戦略意図のこと。いわゆる小型車から中・大型車まで複数の商品ラインナップで、それぞれの守備範囲を分担させるべく狙い意図を込めることをいう。同一クラス競合車のもつ特性から意図的に狙いをずらす場合や、またセダンやワゴン、ミニバンなど各形態のいわゆる定番クラス商品からまったく狙いを外した、いわゆるニッチ商品を導入することも商品戦略のひとつといえる。商品戦略のためには、ある商品の特性と、その商品が狙いとするユーザー層や価格帯が、市場全体のなかでどのような位置づけにあるかが重要となる。商品の特徴をより明確にしていくと、自ずとその商品の対象ユーザーや市場が限定されることになり、その限定されたエリアのなかで市場カスタマー期待の精度を高めることになる。ニューモデルを市場に投入する際には、その商品がもっとも多く受け入れてもらえるポジショニングを十分に吟味し、そのエリアにいるカスタマーの期待に十分応えられるようにすることが、商品戦略の成否の鍵を握ることにもなる。
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