吸血鬼伝説との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:35 UTC 版)
「ヴラド・ツェペシュ」の記事における「吸血鬼伝説との関係」の解説
「残酷」で知られたヴラドは、後世になって吸血鬼伝承と合体し、アイルランドの作家ブラム・ストーカーによって小説『ドラキュラ』に登場するドラキュラ伯爵のモデルとされた。 ただし、英語などで吸血鬼を意味するヴァンパイア (vampire) はスラヴ語の「ヴァンピール」 (вампир / vampir) が基になっており、中欧からバルカン半島にかけて、セルビア人などのスラヴ系民族の間で言い伝えられたと考えられている。ルーマニア人はスラヴ系ではないため、トランシルヴァニア地方が吸血鬼の発祥地とされることもあるが、それはあくまで創作によるものとする説もある。 ヴラドはドラキュラ伯爵のモデルの一人ではあるが、小説の中には「ヴラド」の名は出てこない。にもかかわらず、ドラキュラ伯爵のモデルがヴラドであることが有名になるにつれ、この小説を原作とした作品(映画、演劇の他、コンピュータ・ゲームなど)では、本来原作には登場しないヴラドという名が、伯爵の本名であると設定されることも多くなった。また、伯爵の過去のエピソードとして、史実のヴラドが体験した内容をアレンジして付加していることもあるなど、史実のワラキア公ヴラドがその後吸血鬼と化した、という設定の作品も存在する。
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