名前《奏》の読み方

実用日本語表現辞典

名前《奏》の読み方

人名用漢字「奏」の主な読み方

人名としての「奏」の読み方は、「奏」の1字の場合は「かなた」や「かなで」「そう」などと読まれることが多く、「奏」の字を含む複数文字の名前では「そう-」「か-」と読まれることが多い。

男の子の名前の読み方

「奏」は、男の子の名前としては「かなで」あるいは「かな-」「そう-」といった読み方をすることが多い。

例。奏（かなで）、奏音（かなと）、奏多（かなた）、奏汰（かなた）、奏和（かなと）、奏斗（かなと）、奏人（かなと）、奏多（そうた）、奏佑（そうすけ）、奏一（そういち）、奏馬（そうま）など。

女の子の名前の読み方

女の子の名前の読み方としては、「かなで」「かな」「そう」、あるいは「か」の1音を当てる字として用いられることも多い。

例。奏恵（かなえ）、奏羽（かなは）、明奏（あかな）、奏穂（かなほ）、愛奏（あいか）、歩奏（あゆか）、詩奏（うたか）、一奏（いちか）など。

漢字に込められた主な意味・イメージ

「奏」は「かなで」と読むにしても「そう」と読むにしても、人名として語感がよく、また字面もどっしりして見栄えがする。字の意味も「楽器を奏でる」「功を奏する」といった好ましいニュアンスの意味用法が多い。

「奏」の字はもともと、神が乗り移る木の枝と、両手でものを捧げるさまを表した字形からなる。そこから「奏上」のような語彙が生じ、特に日本では「奏」の字は天皇に申し上げるという意味で用いられてきた。

「奏」と似た字に「泰」があり、こちらも人名にはよく用いられる。「泰」は「ゆったりとしている」「落ち着いている」「安らかである」といった意味がある。

（2022年8月8日更新）