古典的両立主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:59 UTC 版)
トマス・ホッブズような両立主義者にとって、自由意志とは、「その個人の意志にしたがい、外的な障害に阻まれることなく行動すること」を意味する。この立場は両立主義の典型である。両立主義者たちは自分たちの主張を解説するために、強姦、殺人、窃盗あるいはその他の制約によって、ある人の自由意志が明らかに否定されるような事例を指摘する。このような事例で自由意志が欠如しているのは、因果的に過去が未来を決定しているからではなく、他者が個人の欲求や選好を無視しているためである。他者が個人を強制しているのであり、両立主義者によれば、これは自由意志を覆していることになる。かくして、両立主義者は、自由意志にとって重要なのは、個々人の選択が自らの欲求および選好と一致していることであって、何らかの外的(または内的)な力によって覆されていないことだ、と論じる。両立主義者であるためには、自由意志についての特定の考え方を支持する必要はなく、決定論が自由意志に反するということを否定するだけでよい
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