古今華夷区域総要図 (1140年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/04 02:40 UTC 版)
「初期の世界地図」の記事における「古今華夷区域総要図 (1140年)」の解説
古今華夷区域総要図は南宋時代の中国で作られた世界地図である。ヨーロッパとは異なり、神話的・空想的な記述は見られず、地理と地名が書かれた簡素な地図である。また、早くも印刷物であったことが特徴的であり、印刷されていたために白黒の地図である。この地図は北が上である。また文明世界(華=中国)と野蛮世界(夷)を区別することをも目的とした、中華思想に基づく地図である。 地名には同定されていないものもある。東には朝鮮半島や日本の地名が見られる。日本の位置には「日本」「倭奴」と国が2つあるように書かれており、これは誤記では無く政治的な意味があるという人もいる。南にはチャンパ、チョーラ朝、ジャワなどに相当する地名が見られる。西にはタリム盆地の諸国家である楼蘭、クチャや西夏に相当する地名が見られる。ヨーロッパやアフリカに関しての記載は見られない。
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