古今の所見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/09 15:07 UTC 版)
清の時代に縁日や屋台において売られていた兎児爺は、多くが泥から作られており、手作りであった。頭のてっぺんの長い耳と三つに裂けた口が兎の姿を現している以外は兎児爺の格好は人と同じである。 清光緒年間に端を発する金甲紅袍を除くと、蓮花塘上に端坐する正統型兎児爺の他、よく見られる兎児爺は大体戯曲角色型(劇中の人物型)と生活型の二つに分けられる。前者は隈取りをしていて、はつらつとした体つきをしている。後者は人間味が加えられ、坊主頭の先生、靴縫い、ワンタン売り、茶湯売り…といった感じに社会にそのまま対応したものが揃っている。 今となっては兎児爺は珍しいものとなっているが、工芸店で今も見かけることができる。北京民俗博物館には様々な兔爺兒が保存されている。
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