受賞について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/05 01:57 UTC 版)
著者鷲尾は生前の直木三十五と交流があった。鷲尾と直木は反目し合っていたということもあり皮肉な受賞となった。 ちなみに、第2回直木賞受賞作は、ほとんどの文献では『吉野朝太平記』としか書かれていないが、正確には、『吉野朝太平記』第一巻・第二巻しかない。第三巻以降が受賞後に刊行されていることもそれを証明できる。 選考委員として菊池寛は春秋社発行の第二巻を読んで感心した。ガッチリした力作で直木の影響があり、直木ほど描写に精彩がなくても構想は直木よりも、しっかりしているという考えを示した。また彼は「とにかく、相当うまいし、史実にしっかり足を付けている点で、異色ある作品であると思う。南北朝末期の乱世のありさまが可なり面白くかけている。」と総括した。
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