(原子力)安全文化
国際原子力機関(IAEA)の国際原子力安全諮問グループ(INSAG)がまとめた報告書(1991年)によれば、「安全文化」とは「『原子力施設の安全性の問題が、すべてに優先するものとして、その重要性にふさわしい注意が払われること』が実現されている組織・個人における姿勢・ありようを集約したもの」である。「安全」とは、技術的な意味で原子力施設を運転しても、放射能漏れなどの事故を引起こす危険がないことをいう。原子力施設の「安全」は、施設の設備の健全性と、施設の運転管理をする人間の「安全文化」の徹底によって実現されるものである。そして、このような努力により「安全」を積み重ね、また、事業者や規制機関が情報公開を行っていくことで、地元の人々に「安心」を提供することができる。
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