単記非移譲式投票とは? わかりやすく解説

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単記非移譲式投票

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/13 21:28 UTC 版)

単記非移譲式投票(たんきひいじょうしきとうひょう、: single non-transferable vote; SNTV)は、投票制度のひとつである。この制度では、各々の有権者は1人の候補者を選んで投票し、得票の多い順に所定の人数が当選者となる。一例として、4議席の選挙区であれば得票数で上位4人の候補者が当選となる。落選した候補への票や当選が確定した候補が得た余剰の票が、他の候補に移譲されることなく死票となる点で単記移譲式投票と対照的な制度である。

仕組みと特徴

単記非移譲式投票の大選挙区制選挙で、5人の候補者(a1、a2、b1、b2、c1)が3議席を争い、a1、b1、b2が当選したとする。

得票数 候補 政党
3207 a1 A党
1999 b1 B党
1996 b2 B党
1804 a2 A党
819 c1 C党

これを政党ごとに集計する。

政党 得票数 得票率 議席数
A党 5011 51 % 1
B党 3995 41 % 2
C党 819 8 % 0

A党はB党より多くの票を獲得したが、候補者間で非効率な票の偏りが起きたため獲得議席数が少なくなった。仮にA党やB党が3議席を独占しようとして3人の候補者を擁立し、さらに得票が偏在した場合は、C党の議席獲得のチャンスが高くなる。

比例代表

ゲイリー・コックスらによれば、単記非移譲式投票は、有権者の支持に関する情報を各党がかなり正確に把握し、有権者の支持の程度に従って候補者を擁立するとき、理論的には比例代表制ドント式)と同じ結果になる。また、当選枠の数をMとすると、候補者aは得票数の





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