半減期と臨床的上昇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 14:34 UTC 版)
「チログロブリン」の記事における「半減期と臨床的上昇」の解説
チログロブリンの代謝は、甲状腺でのタンパク質のリサイクルを介して肝臓で行われる。循環しているチログロブリンの半減期は65時間である。甲状腺切除後、チログロブリン濃度が検出されなくなるまでには、何週間も掛かる事がある。チログロブリン濃度は、甲状腺を摘出した後、数週間から数ヶ月間は定期的に検査すべきであろう。 甲状腺乳頭癌または濾胞癌の患者では、その後も引き続き検査すべきである。その後のチログロブリン濃度の上昇は、甲状腺乳頭癌または濾胞癌の再発の徴候である。その為、血中チログロブリン濃度は、主に一部の甲状腺癌(特に甲状腺乳頭癌や濾胞癌)の腫瘍マーカーとして用いられる。髄様甲状腺癌や未分化甲状腺癌では、チログロブリンは生成されない。 チログロブリンの濃度は、簡単な血液検査で調べる事が出来る。甲状腺癌の治療後に検査が行われる事が多い。
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