医薬品としての安全性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 03:18 UTC 版)
「ボツリヌストキシン」の記事における「医薬品としての安全性」の解説
眼瞼痙攣に使用した場合に眼瞼下垂、痙性斜頸に使用した場合に嚥下障害などの報告がある。一般的にボツリヌストキシンの有害事象は一過性で、筋弛緩作用が強く発現したことによるものが多い。有害事象の多くは薬理作用の減弱とともに回復する。注意すべきケースは頸部筋に施注する場合で、全身状態の悪い患者に用いた場合、嚥下障害が悪化することが稀にある。通常、医療目的では推定致死量の数百-数十分の一(注射にて換算)という微量を用いるが、用量設定を誤らない限りにおいては概して安全である。 ボトックスは毒性が高く安全性の観点から疑問視されることもあり、ボトックスに比較して急性毒性が低く注射ではない外用剤のアルジルリンが開発されている。
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