医学・薬学の小核
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 04:01 UTC 版)
医学や薬学における小核とは、細胞中に普通の核とは別に存在する小型の核のことをいう。通常は存在しない病的な核である。細胞分裂の際に一部の染色体が正常に分配されず、本来の核に取り込まれずに残ることで生じる。 特に染色体異常が小核の原因となることが知られているため、小核の有無を調べる小核試験は遺伝毒性試験として利用されている。これにはマウスの幼若赤血球などを用いるインビボ法と、培養細胞を用いるインビトロ法(染色体異常試験の代用)がある。細胞標本を蛍光色素アクリジンオレンジなどで染色して観察し、小核を持つ細胞を数える。
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