北里柴三郎と論争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 02:57 UTC 版)
中浜は衛生新報第75号及び76号において「北里医学博士のジフテリアおよびコレラ治療報告を読む」と題し、北里柴三郎に対する批判を行った。その要点として、ジフテリア治療血清の発見はベーリング一人の発見であること、純粋培養法を行い人体に免疫法をおこなったのはコッホと言った北里の説は当を得ないこと、コレラ免疫法の研究を指示するにさいし、多くの人名を挙げなかったこと、コレラの死亡統計をあげるのに、僅か270名の統計を挙げたこと、コレラ治療血清を人体に応用の利害が判明しない時に反証をあげず有効なりと説くのは不当なりとある。北里は一つ一つ反論し、実験もせず、卓上の議論のみをなすには、中浜博士の地位にふさわしくないとした。
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