動機づけの外在主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/07 23:03 UTC 版)
「コーネル実在論」の記事における「動機づけの外在主義」の解説
コーネル実在論は動機づけの問題について、「道徳判断と動機づけの間には必然的な連結が存在しない」という外在主義の立場をとり、アモラリスト(動機をともなう道徳感情抜きに道徳判断をおこなう人)の存在可能性を認める。この立場をとることによってコーネル実在論者は、「道徳判断は我々に行為をうながす動機づけの力をもつため、認知的状態ではない」と主張する非認知主義者に対して「道徳判断が動機づけの力を持たないとすれば、道徳判断が非認知的状態であると考える理由もなくなる」という論法で応答し、認知主義を擁護する。 またデイヴィド・ブリンクは、動機づけの外在主義に加えて規範的理由の外在主義をも主張する。規範的理由の外在主義とは、「行う理由を持つこと」と「行う動機を持つこと」の間にも必然的な連結を認めない立場である。
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