コントロールストアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > コントロールストアの意味・解説 

コントロールストア

(制御記憶 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 05:11 UTC 版)

コントロールストアとは、CPU制御装置の一部としてマイクロプログラムを格納する記憶装置の一種である。

コントロールストアは、初期のプロセッサではダイオードの配列でできたROMとして実装されていることが多い。

その起源は少なくとも1947年Whirlwindで使われた "program timing matrix" まで遡る。IBMメインフレームSystem/360では、リードオンリーのコントロールストアを使用していたが、後継のSystem/370では超高速のRAMで構成された書き換え可能なコントロールストアにフロッピーディスクからマイクロプログラムをロードしていた。このため IBM は容易にマイクロプログラムのバグを修正することができた。

当時、デフォルトのコントロールストアがリードオンリーであっても、オプションとして書き換え可能なコントロールストアを提供し、ユーザーがマシンのマイクロプログラムを更新できるようにすることが多かった。

コントロールストアは次のマイクロ命令を出力するためのレジスタを持っている。シーケンサはマイクロ命令の実行結果を見て(マイクロプログラムの)次の実行アドレスを決める必要があり、レジスタを介することで競合状態が発生するのを防いでいる。

多くの設計ではそれ以外のものもレジスタを通していく。これは次のマイクロ命令の実行が 1サイクル遅延されるなら、マシンがより高速に動作できるからである。このレジスタはパイプライン・レジスタと呼ばれている。

次のマイクロ命令の実行はしばしば現在のマイクロ命令の実行結果に依存しており、それは現在のマイクロサイクルが終わるまで決定できない。

すなわちコントロールストアの出力をひとつの大きなレジスタに入れることになる。

古くはレジスタとEPROMをひとつのチップに収めたものが使われていた。

システムのサイクルタイムを決めるクロック信号は基本的にこのレジスタを駆動するものである。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コントロールストア」の関連用語

コントロールストアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コントロールストアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコントロールストア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS