判別式による証明とは? わかりやすく解説

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判別式による証明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 23:27 UTC 版)

コーシー=シュワルツの不等式」の記事における「判別式による証明」の解説

実内積空間におけるシュワルツの不等式特徴的な証明一つに、二次式とその判別式用いるものがある。実際、⟨x|y⟩ なる内積考えるとき、t を実変数(あるいは任意の定数)として 0 ≤ ⟨ x + t | ⟨ x , y ⟩ | y , x + t | ⟨ x , y ⟩ | y ⟩ = ⟨ x , x ⟩ + 2 | ⟨ x , y ⟩ | 2 t + | ⟨ x , y ⟩ | 2 ⟨ y , y ⟩ t 2 {\displaystyle 0\leq \langle x+t|\langle x,y\rangle |y,x+t|\langle x,y\rangle |y\rangle =\langle x,x\rangle +2|\langle x,y\rangle |^{2}t+|\langle x,y\rangle |^{2}\langle y,y\rangle t^{2}} は(内積性質により)t の如何にかかわらず成立する t の二次絶対不等式となる。ゆえに、二次絶対不等式に関してよく知られ事実により、この t に関する二次式判別式半負定値(非正)でなければならない: ( | ⟨ x , y ⟩ | 2 ) 2 − ⟨ x , x ⟩ ⟨ y , y ⟩ | ⟨ x , y ⟩ | 2 ≤ 0 {\displaystyle (|\langle x,y\rangle |^{2})^{2}-\langle x,x\rangle \langle y,y\rangle |\langle x,y\rangle |^{2}\leq 0} これを整理してシュワルツの不等式を得る。 同じよう二次式判別式用いる少し異なった証明がある:この証明では実数 t と絶対値 1 の複素数 λ について ⟨ x + λ t y | x + λ t y ⟩ {\displaystyle \langle x+\lambda ty|x+\lambda ty\rangle } に対して同様の議論行い、 ( Re ⁡ ⟨ x | λ y ⟩ ) 2 − ⟨ x | x ⟩ ⟨ y | y ⟩ ≤ 0 {\displaystyle \left(\operatorname {Re} \langle x|\lambda y\rangle \right)^{2}-\langle x|x\rangle \langle y|y\rangle \leq 0} が導かれる適当な λ について Re ⁡ ⟨ x | λ y ⟩ = | ⟨ x | y ⟩ | {\displaystyle \operatorname {Re} \langle x|\lambda y\rangle =|\langle x|y\rangle |} となっているので定理の主張得られる

※この「判別式による証明」の解説は、「コーシー=シュワルツの不等式」の解説の一部です。
「判別式による証明」を含む「コーシー=シュワルツの不等式」の記事については、「コーシー=シュワルツの不等式」の概要を参照ください。

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