再溶融処理
部品表面の耐摩耗性や耐熱性を向上させるため、ティグやプラズマ溶接用のトーチやレーザーを使って局部的に溶解し、自然冷却すること。鋳鉄カムシャフトのカムは、冷やし金を使ってチル化させているが、チル化していないカムを再溶融すると、金属組織が微細化して耐摩耗性を改善できる。アルミ合金製シリンダーヘッドの弁間は熱負荷が高く、クラックが発生することがある。この部分を再溶融して自然冷却すると、組織が微細化して耐熱強度が向上する。エンジンの高出力化の進展によって生まれた技術で、局部的な対応により効果が期待できるのでコストダウンの効果が大きい。
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