兵曹 (李氏朝鮮)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 15:46 UTC 版)
| 兵曹 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| ハングル: | 병조 | 
| 漢字: | 兵曹 | 
| 発音: | ピョンジョ | 
| 日本語読み: | へいそう | 
兵曹(ピョンジョ)は、朝鮮において、高麗末から李氏朝鮮にかけて置かれた行政機関。軍事を管掌していた。正二品衙門。1392年(太祖元年)に光化門の南に設置され、1894年(高宗31年)の甲午改革で軍務衙門に改称された。六曹の一つ。
概要
兵曹は軍事権を握っていたので、騎省、西銓と呼ばれ、官吏の別称は、夏官であった。1389年(恭譲王元年)、李成桂派によって六曹の機構が作られたのがその始まりだが、李朝初期は兵籍を管理する業務を担っていた。1405年(太宗5年)、六曹の機能を強化するため、兵曹にはそれまで承枢府が担っていた軍事権が移行され、国家の軍事機関となったが、1510年(中宗5年)備辺司の設置によって、軍事権を弱体化させられた。
職掌は、武選、軍務、儀衛、郵駅、兵甲、器仗などであった。武選は吏曹の叙任なしで武官を任免することができた。
構成
| 官位 | 官職 | 定数 | 備考 | 
|---|---|---|---|
| 正二品 | 判書 | 1人 | |
| 従二品 | 参判 | 1人 | |
| 正三品堂上 | 参議 | 1人 | |
| 正三品堂上 | 参知 | 1人 | |
| 正五品 | 正郎 | 3人 | |
| 正六品 | 佐郎 | 3人 | 
- 録事1人、書吏100人、書写1人、庫直7人、大庁直2人、文書直6人、皮帒直4人、房直9人、茶母7人、使令10人、軍士2人
外部リンク
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