六目鏑箭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 13:23 UTC 版)
六目鏑箭(むつめのかぶらや)は、6つの孔を穿った鏑矢のこと。現在は東京国立博物館に収蔵。奈良時代(8世紀)のものとされ、1957年(昭和32年)6月18日に重要文化財指定。『御縁由』には「怨敵を退治し、天下を治めたまい、日本に仏教が広まったのはこの矢の威徳」と記され、『御宝物図絵』には「守屋大臣を射玉ふ矢なり」という注が付される。 六目鏑箭の簳(やがら)は竹製で透漆が施され、その先端に6つの孔を開けた角製の鏑(かぶら)と大きな三角形の鏃(やじり)。末端には牙製の筈(はず)がつけられている。全長81.8㎝。そのほか、利箭(とがりや)と彩絵胡籙(さいえのやなぐい・矢を射れる容器)と共に伝来している。
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