ぜんそう‐じゅんかん〔‐ジユンクワン〕【全層循環】
読み方:ぜんそうじゅんかん
⇒全循環
全層循環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:53 UTC 版)
琵琶湖では例年1 - 2月に、湖水が鉛直方向に混合し、水温と溶存酸素量が表水層から深水層まで一様になる全層循環(全循環)という物理現象が起こる。湖底に棲息する生物に酸素を供給する働きをもち、「琵琶湖の深呼吸」とも呼ばれる。地球温暖化にともなう暖冬により、2006年と2015年の全層循環は3月中旬まで遅れ、2019年と2020年には2年連続で確認されなかった。このような全層循環の弱体化により深水層の酸素が減少し、湖底動物の大量斃死につながることが懸念されていて、実際に湖底にすむ固有種であるビワオオウズムシの個体数が減少した要因に挙げられている。
※この「全層循環」の解説は、「琵琶湖」の解説の一部です。
「全層循環」を含む「琵琶湖」の記事については、「琵琶湖」の概要を参照ください。
- 全層循環のページへのリンク