全国がん登録の意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/22 15:34 UTC 版)
日本人の2~3人に1人はがんになるという現代においてがん対策を効果的に進めるためには、がんに関する実態の正確な把握が不可欠である。 2016年以前においては、「院内がん登録」制度により医療機関ごとにデータが集められ、それにより都道府県に提供されたデータは「地域がん登録」制度により収集されることで、わが国におけるがんの状況が把握されていた。 しかしながら、地域がん登録の項にあるような課題により正確ながんのデータの収集が難しかったため、「全国がん登録」制度という新しい仕組みが必要となっていた。 がんの実態を正確に知ることができれば、各都道府県にどれだけの拠点病院を設置すればよいのか、どんながんを治療できる医師が必要なのか、どの年代の人にがん検診を実施するのが効率的か、などの計画や対策を立てやすくなる。また、どんな治療でどのくらいの効果があるのかなどの治療に関する統計情報も得ることができるため、治療方針決定においても重要な情報にもなるなど、いろいろな場面で役立つことが期待されている。
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