作品研究:《最後の晩餐》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 08:13 UTC 版)
「ティントレット」の記事における「作品研究:《最後の晩餐》」の解説
ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の壁面を今も飾っている『最後の晩餐』は、晩年の代表作である。ここで扱われている「最後の晩餐」はティントレット以前の画家もしばしば取り上げてきた伝統的な画題である。だが先行する15世紀の同主題の作例で繰り返されていた、机を鑑賞者に対し平行に置く表現(これはギルランダイオおよびダ・ヴィンチの作品に認められる(参考図1・2)。)をティントレットは用いていない。その代りに晩餐のテーブルを画面手前から奥へ向かって斜めに配した斬新な構図が採用され、舞台照明のような劇的な光の扱い方、現実と幻想の入り混じった描写にティントレットの特色が現われている。 【参考図1】ギルランダイオ《最後の晩餐》1480年
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