佐々木則夫との対立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:17 UTC 版)
後任の東芝社長である佐々木則夫を当初は高く評価していたが、のちに反目しあうようになった。会長であるにもかかわらず、後任の社長である佐々木の批判を公の場で繰り返したことから、両者の対立が注目されるようになった。東芝の後任の社長を人選する際、西田は「この人以外にはいない」と述べて佐々木を推していた。しかし、佐々木が社長に就任して以降、両者は対立しあうようになった。2013年に佐々木の後任として田中久雄が社長に昇格することが発表されたが、その記者会見の場で、西田は田中に対し「東芝をもう一度、成長軌道に乗せて欲しい」と述べるなど、あたかも今までの佐々木の経営が失敗であったかのような口調で発言した。これに対し、佐々木が「業績を回復し、成長軌道に乗せる私の役割は果たした」と反論するなど、公の場で対立が露わになった。記者会見が終わったあとのぶら下がり取材でも、西田は「東芝の社長は幅広い事業領域をバランスよく舵取りでき、なおかつ豊富なグローバル経験を持った人がいい」などと発言し、原発一筋で国外経験の乏しい佐々木をくさしたため、それに対し佐々木が「西田さんも(キャリアは)パソコンばかり。そんなことを言ったら東芝の社長ができる人がいなくなる」などと反論した。
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